ヘストラ、エルゴグリップアクティブは、指関節に合わせた立体的なカッティングとなっており、非常に手入れ感の良い、薄手の革製グローブです。
スキーポールやトレッキングポールのグリップを握ったり、ロープを制動したり、フィット感の良さを実感していただけます。休憩中は、箸やフォーク、クッカーのハンドルを持ったりと、さらに細かい動作にも対応します。内側には、極薄手のフリース生地をライニングし、ちょっとした保温性も備えています。ほかにも、ウールをライニングしたActive Woolをご用意しています。
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ミステリーランチの本拠地があるモンタナのボーズマン。この町の周囲には、バックカントリースキーが楽しめるいくつかの山脈があります。ボーズマンから北西方向にある南北へと連なる山脈を、ブリッジャー山脈と言い、バックカントリーを楽しめる一番近いエリアになります。
<空港から見たブリッジャー山脈>
冬、北西からの嵐によって、Bridger Bowl Cloudが発生し、一帯には、50cmから70?の降雪をもたらすそうです。雪質は、比較的低密度でドライな雪。ローカルでは、「カウボーイ」と呼ぶそうです。なんだか、洒落てます。以前、我々が訪れたタイミングでは寒波が入らなかったので、正直カウボーイの威力はわかりませんが、是非ともそんな日に出会いたいものです。
そして、ブリッジャー山脈の東面に、「ブリッジャーボウル」と言うスキー場があります。
チケット代は1日70ドルと良心的な価格設定で、ローカルも気軽に行くことができるスキー場です。ちなみに、ボーズマン近郊のビックスカイリゾートのチケットは245ドル。ソルトレイクのパークシティは269ドルです。
ブリッジャーボウルには、一般的なゲレンデエリアに加え、ゲートでチェッカーを受けて入ることができるバックカントリーエリアがあります。
<上部がバックカントリーエリアになります。>
<ビーコンチェッカー>
一番南側のリフトのみ、トップへとアクセスできます。ゲートを抜けて少し登ると、東西を分ける稜線に出ます。稜線を辿って、自分の滑りたいルートへと移動し、さまざまな地形を楽しみます。
数多くあるルートをいくつかのセクションで区切っており、難易度の高い40度の急斜面を持つセクションがD-Routになります。そんなルートの名がついているのがミステリーランチの「D-Rout」です。
小容量で、必要最小限の装備を背負ってトライするような斜面には良いと思います。春の深いエリアにベースキャンプを構えて、そこを起点に滑るような場合にも、Dルートは調子よくお使いいただけると思います。
>斜めがけのストラップ
>ホイッスル付きのチェストベルト
>リッドポケット
>サイドアクセスジップ
>大きなジッププル
>スノーグローブを装着したままでも掴みやすい、大きなハンギングループ
ほかにも、ミステリーランチのBCバックパックには、サドルピーク、ギャラティンピークと、ローカルルートに因んだネーミングの製品があります。こういった背景もチェックしていただくと、製品のイメージがより具体的に掴んでいただけるかと思います。
さて、スプリングシーズン。引き続き、ご安全に。
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パワフルなスキー滑走と登高のバランスを探求する山スキー愛好家に向けて開発されたハイエンドツアービンディングです。
ヒールユニットは、白いレバーを引くことで、スムーズに回転させることができるようになっています。
トゥユニットには、ストッパーが付き、スムーズな装着ができるようになっています。
ブレーキは、75-94 95-108 109-125mmの幅から選べます。また、ブレーキ単品の購入もできるので、異なるウエストサイズのスキーに乗せ換えたい場合にも対応できます。
ほかにも、ヒールピンの長さを短くするなど、細部に渡って軽量化が図られています。本体重量は、ブレーキ付きで410g。
■開放値 4₋12
■調整幅 +/-12.5mm
■価格 税込 ¥96,800-
>ご予約承っております。
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2024₋25 アーティストとのコラボモデルがリリースされます。
SLAP 104 LITE 税込価格 ¥121,000-
SLAP104の軽量コアバージョン。軽さと滑りやすさを最適化して作られています。
?トップシート TPU
?カーボン&グラスファイバー
?ABSサイドウォール セミキャップ構造
?衝撃緩衝材 亜麻
?桐とポプラ
?高耐久エッジ
?シンタードベース 滑走性・耐久性
?ゴムによる減衰性能
?フェノールプレート 軽量ビンディングの抜け防止機能
ご予約締切は、3/22となります。
DPS SKIS 2024-25モデル
3月3日がオーダー締め切りとなります。
DPS SKISのご予約、ご相談も少しずつ頂いております。
よろしくお願いいたします。
3月9日更新>DPS SKISのご注文、ありがとうございました。
2023-24シーズンは、国内代理店が不在となり、1年空いておりましたが、2024-25シーズンより再始動となります。
納期は、10月となります。デリバリーまで、楽しみにお待ちください。
当初の〆切りは過ぎておりますが、最終期限を3月10日(日)まで延長していただきました。
期限以降のオーダーは、本国在庫からのデリバリーとなりますので、ご用意できない場合や納期遅延といった場合がございますことをご了承ください。
≫Wailer
DPS SKISを世界に広めたウァイラーラインの復活です。
乗り心地、デザイン共、dpsのルーツを感じるモデルです。DPS SKISをはじめて乗る方に、ぜひ。
¥209,000-(tax in)
≫Pagoda Tour CFL
第3世代のパゴダシリーズ。
軽さを武器に、奥地のパウダーや高標高に挑むスキーヤーに。全く新しいコンストラクションは、軽量スキーの課題となる振動吸収性をさらに向上させています。
¥253,000-(tax in)
≫Kaizen
カーボンスキーとしては、次元の異なる安定感と走破性。
C2とRPのシャーシデザインから、インスピレーションを受けたとされる105が、この新しいコンストラクションを最も活かしているように思います。
¥253,000-(tax in)
LOTUSシリーズは、モデルチェンジ無しとなります。
¥253,000-(tax in)
RMU・ZAGにつきましても、店頭宛問い合わせください。
※ZAG UBACはモデルチェンジなしですが、値上がりとなります。
]]>しかし、現実にはそう簡単ではないことを実感してもらいたいという思いから、今回は基本的な読図と岩場でのロープアクセスを組み合わせた勉強会を開催してみました。
読図に関しては、
●地図を読む楽しさも感じてもらう
●登山アプリへの依存体質から少し脱却してもらう
より具体的に現場をイメージしたルート計画が立てられるようになるなどの効果を期待しました。
ロープアクセスでは、
●懸垂支点の作り方
●懸垂下降
を実際に体験することで、例えばルンゼを滑走中、雪が途切れて崖になってしまった場合、現場でこれらのワークがスムーズ且つ的確に行うことができるか、より具体的に想像してもらいました。また仮に滑走途中で敗退となった場合のリカバリーの困難さについても、理解してもらうことが狙いでした。
結果はそれぞれの中にあるかと思いますが、以降の山岳滑走に少しでも役立てて貰えたらと思います。
現場は、標高1,300〜2,300で行いましたが、もう春のようなコンディションでした。
今年は早くも、ビックラインへシフトするようなタイミングとなってますが、シーズン後半もどうぞご安全に。
おまけ
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地図は、南東の支尾根を使った下山ルートになります。
全員がソロ登山者で、先行者が2名、3番手の方のスマホアプリの軌道を見せていただいたものになります。2番手、3番手の方は、先行者を追ったようです。
青線が実際の軌道です。650mで大きく軌道が変化し、谷地形へと迷い込んでいます。570mで支尾根へ復帰するかと思いきや、また堰堤に方への入り込んで、さらにもう一度復帰。550mの尾根に出れるポイントで尾根に出ていません。おそらく、アプリの記録に自分の軌道を合わせようとしているのに、うまく合わない感じでしょうか。合わせているのに、どうにもおかしいといった様子が伺えます。以降も、不可解な軌道を描いています。
気になるのは、参考としたアプリの記録と軌道のズレではなく、全員が実際の地形を見て判断していないのではないかということです。
先行者は、支尾根を少し下ったところで、スマホを見ながら、確かこの辺に赤テープがあったと言いながら迷いつつ下山していたそうです。地形図を見ると、主尾根から支尾根に向かっての出だしは顕著な尾根がないので、赤テープが巻かれている理由がわかります。
このケースでは、アプリに記録されている軌道と、自身の軌道を合わせることに注力し過ぎて、現場での判断が少し疎かになってしまった事例かと思います。アプリを使って登山されている方は、ご注意ください。
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これで山はパウダーリセットですかね。
さて、プラスワンワークスのシュマリ35を試してみました。
腰をしっかり抱き込んで離さないフィット感と剛性に優れた安定感のあるウエストベルト、滑りのさまざまな動きに追従する背面、腕肩周りの動きを妨げないショルダーハーネス。滑走中もブレにくく、荷物に振られにくい印象です。
スコップ、ゾンデ、スノーソー、細径ロープ×30m、スリング、カラビナ、プーリー、アックス、アイゼン、ツェルト、インサレーションジャケット、サブグローブ、救急道具、無線、ヘッドランプ、ゴーグル、水筒、ガスバーナー、クッカー、OD缶、食料、行動食、スキーシールなどの装備一式がちょうど収まるサイズとなっていました。最近は道具が軽量コンパクト化されているので、まだ入る余裕を感じました。
スコップ、ゾンデ、スノーソーは横開きの専用スペースで、スノーシューやわかんを取り付けたままでも、必要なツールが直ぐに取り出せます。取り出しが煩わしいと、ついつい確認を怠ってしまう可能性も高まるので、良いと思います。
アックスのスペースは、スノーボードとの干渉を考えてか、フロントパネルの下部にジッパーがあり、専用の収納スペースを持った特殊な構造ですが、50?までは仕舞えました。ビナ1枚で固定できるので、ピックが本体を傷める心配はありません。生地に雪付きもありませんでした。
スキー、スノーボードと対応します。
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ベイルの取り外し・取り付けには、120cmのスリングとカラビナを使うと良いです。簡単に外れないように、先端を少し潰しているので、角度を意識して取り外してください。
凡そ踵から1.5?入ったところを目安に、ストラップの長さを決めます。
※ヒールレバーで、軽くテンションをかけた状態で長さを決めると良いです。写真は、完全にテンションをかけた状態です。
アウトステップ側へと張り出したアシンメトリーな形状は、より登攀に適しています。
インステップはすっきりと、パンツを引っ掛けにくい配置です。
手のひらサイズで、コンパクトに収納可。バックパックのスペースを取らないので助かります。
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気温の大きな変化は無いものの、降雪から数日過ぎたこと、また週末を挟んだことから、ノートラックのパウダーを当てるのに、随分と思案しました。
結果、そこそこ歩いて貰いましたが、満足いただけた様子。
予測して、検証するを繰り返すことが、良いトレーニングになっています。
]]>1,200m地点で、積雪200〜230?
積層は安定
今回の寒波では、50〜60?ほどの積雪
日射の影響を受けにくい北向きの斜面
美しいノーズダイブから、プローブを使ってスキー捜索
もつれ足の墓場
地元で滑るのは久しぶりでしたが、斜面方位や植生の関係からも雪質の変化が顕著で、良いコンディションをキープしたままのルート計画に課題が残りました。
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バックカントリーに必要な機能がシンプルにまとめられており、比較的安価で汎用性のある6061アルミを使いながらも、高い技術により、軽量且つ高耐久・高強度のポールに仕上げています。このポールは、強度重視のハードな滑りを好む、バックカントリースキーヤーに適しています。
レバーロック式のテレスコピック機能を備えています。スキーの浮力や積雪コンディションに応じた調整ができるほか、背負い搬送やツェルト設営においても役立ちます。調整サイズは105-140cmです。スクリュー式と比べ、トラブルが少なく、固定力が安定しています。
そのほか、グリップが延長されています。登坂中、山側のポールを短く持つにも、グリップを握りやすく、薄手のグローブでも、冷えが伝わりにくい仕様です。
ストラップは、耐候性・耐分解性に優れたナイロンを使用しています。長さの調整は、シンプルなラダーロックを採用しています。
TIPは、タングステンカーバイドを使用。ビックマウンテンの氷化した硬い斜面でもしっかりとグリップ、耐久性にも優れています。
タイトなツリーランであれば、もう少しスイングウェイトが軽い方が良いですが、大きな斜面には良いと思います。
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最高のターンと最低のターン、その両方が鮮明に記憶されているZAGのUBAC。
何かに特化するということは、つまりそういうことだと教えてくれたスキーです。
「ツアーリングスキーの超軽量であることによる快適な移動性能と、フリーライドスキーのパワーと操作性に優れたラインディング性能を備える」ということがどういうことか。フォールラインへ縦に落としていくことでその答えがわかります。
偏りのある構造は、メリットデメリットを際立たせます。板とフィットするコンディションが的確にイメージできれば、最高の乗り心地が味わえる反面、フィットしないコンディションでは、乗り手が対応しなければならない作業が増えてきます。そういった意味では、乗り手の総合的なスキルが問われるスキーだと感じます。
UBACに乗ったことで、オールマウンテンモデルのバランスの良さがより実感できる反面、どこか物足りなく感じるような感覚もあり、どれが良いというような、そんな単純な答えが用意できるものではないと、改めて思います。
少しずつ、山も良くなりそうです。次の寒波の後くらいには、山に入りたいですね。
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また、救助並びに応急復旧のため、現地で活動されている皆様の安全を心より祈念しております。
福井でも大きな揺れがございました。ご心配いただきました関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。また、余震続く中、山仲間である友人や弟も早期より現場入りしておりますが、彼らが無事任務を果たすことを願うとともに、一日でも早い現地の復興を祈念しております。
本年も、山岳スポーツを通じて、皆様の心身の健康増進に寄与できますよう努めてまいりますので、引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
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年末年始の営業につきまして、下記のとおりご案内差し上げます。
12月30日 通常営業(13:00〜19:00)
12月31日 休業
1月1日 休業
1月2日 休業
1月3日 休業
1月4日 休業
1月5日 通常営業(13:00〜19:00)
1月6日 通常営業(13:00〜19:00)
1月7日 休業
1月8日 通常営業(13:00〜19:00)
年末年始もお気をつけて!
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近年、テイジンの「オクタ」やポーラテックの「アルファ」などを使ったアクティブインサレーションの登場により、フリースは若干息を潜めた感がありました。しかし、フリースは、生地単体でも一定の耐久性を備えているので、デルタのようなコンセプトのウエアにはうまくフィットします。
吸湿速乾に優れるポーラテックのパワードライをベースに、ナイロンシェルで部分的にオーバレイしています。適度な保温性を有しながら、コアエリアのプロテクション性能を高めた、トップスとして、またミッドレイヤーとしても着回しの効く1枚です。
フードから肩〜上腕、胸部のコアエリアにはナイロンシェルをオーバーレイ。
背面は、汗を掻きやすいのでオーバーレイしていません。
袖は、サムホール付きで、甲部を保温してくれます。
フードは、ドローコードで調整できます。
チェストポケットは、タブが露出しないように、フラップ付きです。岩場での引っ掛かりを防ぎます。
セットインスリーブで、アームホールもすっきりとアウターとのレイヤリングに不快感ありません。
ビブ付きのパンツとも相性が良いと思います。バックカントリーにもぜひ活用ください。
アークテリクス デルタハイブリッドフーディは、こちらから
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プラスワンワークスから、シュマリがアップデートされました。
シュマリは、背負い心地、使い勝手の良さから、愛好家からの信頼も厚いバックカントリースキー・スノーボード用のバックパックです。
前作のNEW シュマリ 35では、天蓋の無いコンパクトなフォルムで、特に滑り重視で楽しむときに調子が良いと好評いただきました。評価いただいたポイントは次の2つです。
?荷室を身体に引き寄せやすく、低重心で、ターン時も荷物に振られにくいこと。肩を引き上げた状態でもウエストベルトが上にずれないフィット感。
?ショルダーベルトのフォーム材に適度な柔軟性があるので、肩周りの動き(ポールワーク)にストレスがないこと。ショルダーが硬過ぎると、ツッパリを感じたり、ウエストベルトがずり上がったりしてしまいます。
今作のシュマリ35 EVO でも、ショルダーベルトには、厚みのあるフォーム材を使うことで自由度を持たせ、ウエストベルトには、余計なクッションを付けず、幅のあるベルトでフィット感を高めています。
≫ショルダーベルト
≫ウエストベルト
そのほか、荷物を満タンにいれても、背面のフィット感が悪くならないといった構造や、コの字のアルミフレームも、背負い心地に大きく貢献しています。また、新しい生地の採用によって、実重量の軽量化を実現し、各ギミックも使い勝手の良い洗練された仕上がりとなっています。
プラスワンとして、今回のショルダーベルトは、一般的なバックパックよりも長めに設定されています。(ベルトは、巻取り式で余分な長さを束ねておくことができます。)
要救助者を背負って搬送する場合に、バックパックをおんぶ帯のようにして使うことを想定したものです。山を楽しむ仲間の不測の事態にも、共助といった形でサポートできる、心強い仕様となっています。バックカントリーはもちろん、夏山のトレッキングなどでもご活用ください。
]]>ゲレンデから、バックカントリーまでオールラウンドに対応できるハードシェルパンツです。生地は、ゴアテックス プロのシリーズで、最も透湿に優れた生地を採用しています。70Dの糸で、強度も申し分ありません。
ノローナは少しサイズの大きいイメージがありますが、丈は長過ぎることがありません。身長180cmでL着用です。
膝横と膝裏にあるスナップボタンを閉じ、裾のスナップボタンも同じように閉じると、膝下のダブつきが無くなります。これにより、インステップの補強との相乗効果で、クランポン装着時も、パンツ裾を爪で引っ掛けるリスクを低減できます。斜面のトラバースや、タイトな足さばきが必要となる岩場を想定した場合、この仕様は有効です。一度、クランポンで裾を引っ掛けてしまうと、その場所へ同じように引っ掛けてしまい、転倒リスクが高まります。リスクを先回りして防ぐ、良い仕様だと思います。
余談ですが、もう6、7年も前に、そういったリスクを業界の方に提議させていただいたことがありましたが、「足さばきが下手なんだ」と一蹴されてしまいました。「いくら足さばきが上手い方でも、疲労困憊すれば、そういったことへ配慮する余裕も無くなるんじゃないか」と心の中で思いつつも、飲み込んだ苦い記憶があります…。
でも今になって、こういった製品がリリースされてきたことは非常に有難く、ニッチマーケットが拡大し、業界もそういったユーザーの声を拾えてきた結果でもあると感じます。バックカントリーをこれからはじめる方にも、ベテラン勢にもぜひお試しいただけたらと思う良品です。
NORRONA LYNGEN GORE-TEX PRO PANTはこちらから
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今や読図に関しては、GPS任せといったところも少なくなく、自分の位置を知るということに関して言えば、とてもスピーディで正確なものですが、考える機会を失っていることも事実です。
地図が読めることで、自分の位置を知ることだけでなく、より具体的に地形がイメージ出来るようになり、天候と重ね合わせることで、より良いコンディションの斜面をヒットさせたり、その逆も然り、リスクを回避したりすることができるようになります。
ロープワーク勉強会では滑りの地形がイメージできるようにとルンゼを利用しましたが、積極的にロープを出して、確保技術を身につけてもらうようにしました。バックカントリーでのロープワークは、主にリスク回避をイメージするものですが、こういった環境を使ってトレーニングすることで、エスケープするためのさまざまな手法やルート構築を発案できるようにといった効果を狙いました。
昨今の積雪は安定しにくい状況にあり、今後も積雪不足による沢でのトラブルが予想できます。そんな場合でも、落ち着いて対処できるよう準備しておければと思います。
この冬も、どうぞご安全に。
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バックカントリー用のバックパックは、アバランチギア用のコンパートメントを設けることで、仕切りが増え、重量・ボリューム共に大きくなりがちですが、マイコンはアバランチギア用のコンパートメントを備えつつ、非常に軽量で薄型のバックパックを実現しています。実重量は1,110gと、40LクラスのBC用パックとしては軽量です。そのためにいくつかの合理化が図られていますが、ユーザビリティや背負い心地を損なうことはありません。42Lは、ザイルの収納スペースも確保できます。バックパックのウエストベルトを装着すると、ハーネスのラックやアイスクリッパーホルダーが使いにくくなるので、ウエストベルトに直接ラックやホルダーを装備しています。
≫チェストベルトには、ホイッスルが付いています。ウエストベルト(左)には、ギアラックとアイスクリッパーホルダーを装備。右はメッシュポケット。
≫ベルト類も非常に薄型でミニマルなデザインです。
≫アバランチギア収納用のコンパートメントは、黄色いスライダーで開閉時の視認性を高めています。
≫メイン荷室へもサイドジップでアクセスできます。
≫RUSH SK42の後継モデルですが、大きな仕様変更はありません。ヘルメットホルダーも付属しています。
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国立登山研修所様より、安全登山サテライトセミナーのご案内いただいております。
危機管理・ナヴィゲーション・医学的見地からの安全登山などについてのセミナーだそうです。
配布チラシは、下記QRコードから読み込んでください。
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8時過ぎでも気温は上がらず、シャワーも浴びたくなければ、釜を泳ぎたくもない。そんないまいちなテンションを払拭するかのように、先輩が果敢に水線を攻めて行く。フリーで行かせろと言われたが、1本目だし慎重に行きましょうとしつこく食い下がり、確保成功。落ち口のところが少し嫌らしかったので、水をたっぷり浴びたが、そのおかげでリズムを思い出してきた。
次の滝は、手前に釜がある。もう、浸かりたくないので、どこかないかと探してみる。高巻きするにも両岸が立ってるので、巻きづらい感じ。ちょうど釜の手前、左岸にエイドで抜けれるポイントがあったので、先輩に提案すると快諾。颯爽と登っていった。
そろそろリードせねばと思っていたら、良さげな滝が出てきた。夏なら水線から行きますけど…と言い訳しながら、濡れたくないので左岸からトラバース気味に取り付いてみた。1つ目の滝で気合いを見せていただいた先輩に申し訳なく思いつつ、さらに中間部で良い支点が取れずもたついてしまったが、先輩はただただ見守ってくれていた。すっかり身体が冷えてしまっただろうに。さらに申し訳ない。
以降は、高巻きなどありつつも無難にこなし、先はだらだら続きそうだったので、早めに切り上げましょうということで登山道へ。練習にはちょうど良いお手頃の沢でした。
最後はお決まり、ヒルに吸われて絶叫。
ちょっとしたお助けにも、トランゴのボールナッツ#1おススメです。
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DPS SKIS の日本代理店が決まりました。
2023-24モデルについては、本国のホームページにてご確認いただけます。
TOPICは、KAIZENと呼ばれる新しい構造のモデルです。
スキー素材としてのカーボンには、軽量でありながら強度に優れ、温度変化に強く、劣化しにくいといった性能を期待しますが、弾性が強いため、微振動が発生するといった負の側面も存在します。故、微振動を如何に抑制するかが、カーボンスキーの課題となります。
KAIZENでは、硬く耐久性のあるアッシュウッド、衝撃吸収性能を持つ接着剤、柔らかく軽量なポプラを積層したスプリットコアを開発し、先述の課題に取り組んでいます。新しいコアがどれほどの性能を有するのか、非常に関心の高いところです。
なお、国内での販売価格につきましては、現在調整中となっております。今季、店頭での展示販売は行いませんので、購入に関しましては、ショップ宛に直接お問い合わせください。よろしくお願いいたします。
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今回の舞台は、某天空の村。
台風の影響もあり、出発を後らせ、13時スタートとなった。
難しいルートでなければ、下調べをあまりしないので、いつも想定外のことが発生する。それが楽しいのだが…。
地形図では、取り付きまで車で行けそうな感じだったが、3キロほど手前にゲートが設けられており、車両進入禁止であった。
真昼間の炎天下の中、無風の林道を歩く。
師匠から、2時間でアプローチできる場所で。と言われていたのだが、林道歩きは想定外で、不測の時を要してしまった。
取り付きまで来ると、一帯は笹薮に覆われており、登山道が見当たらない。ここから、標高差500mの藪漕ぎはしたくない。登山道は、谷沿いについているので、沢を歩いて、途中で登山道と合流することにした。沢は開けており、浮石に気をつければ歩きやすい。小さいが、岩魚も走り、水は切れていない。
すると、師匠のペースが急に落ちた。久しぶりの山行で、どうにも足が攣るらしい。荷物を減らせばなんとかなるだろうと、Jと荷物を分担して担ぐことにした。
沢沿いを走る登山道が、支尾根へと繋がっていくようなので、高低差が無いうちに沢から登山道へと切り替えた。沢から見ると、どうにも藪が深そうなので、まともな道ではないだろうと諦めていたが、なんとか辿れそうな道がついていた。
師匠も体力が回復したようで、再び荷物を背負い歩きはじめた。しばしの支尾根急登を終え、斜面を大きくトラバースするように登山道が付いている。道は藪に覆われ、一層不明瞭となった。傾斜がついており、沢靴ではグリップしづらい。滑落すれば終わりだ。時計の針も17時をまわり、森に陽の光が入らなくなり、辺りが暗くなってきた。ルートロスをする余裕は無いので、Jと先行を変わり、登山道を探しながら登った。気のせいなのかもしれないが、登山道だった箇所には、一帯の植生とは異なる草の種が撒かれているような気がした。笹薮などに覆われ、深い藪には変わりないが、それらを目印にすると、なんとなく登山道のラインが見えるように感じた。踏まれた跡だけを探すと、獣道へと誘われてしまいそうになるが、これだとそうならない。1600mの尾根に出たところで、17時半くらいか。尾根沿いの道は、笹に覆われているが、地形がフラットで歩きやすかった。
目的とする沢の支流の源頭部で野営することにした。なんとか3人が川沿いに直線配置で就寝できるスペースを確保できた。あたりも暗くなって、食事をとっていると、「ちゃぽん、ちゃぽん」と、魚がライズする音が聞こえはじめた。
ヘッドライトで川を照らすと、寝床の1m横には10数匹の岩魚の群れが泳いでいる。上流から流れてくる虫を、水中から飛び出して捕食している。これほどの群れと、激しいライズを見たのは初めてだった。そして、我々に対してまったくの無警戒。この様子を見れただけでも価値があると、無言のまま、しばし時は流れた。
夜は雨に降られることが無かったが、2人のイビキ大合唱で、2時間おきに目が覚めた。2人とも良く眠れたらしい。
本来は、この沢を下って本流に出て、本流の上流へと遡行する予定だったが、スケジュールのズレやメンバーの体力を考え、早朝下山で、初日に登った沢を釣り下り、アプローチに使った林道沿いの川へ入ることにした。
登山口へと戻り、近くの川へ再入渓。ここから、フライフィッシングを堪能した。
大物はでなかったが、ヤマメと岩魚の顔は見れた。昼過ぎになって、ほどよく満足したので帰ることにした。
実は、この村に来たとき、なんとなく木彫りの熊の看板が気になって写真を撮った。自分が山に行くと、よく熊に遭うんだという話を仲間にするが、予感した通りこの日もそうだった。
Jを先頭に、林道を歩いて下山していると、「ぎゃあああ」という動物の叫び声が間近で聞こえた。Jが、熊だ!と叫んで、途端に振り向いた。その顔の方が怖かった。唸る声は聞いたことがあるが、ぎゃあああという声は初めてだった。
とりあえず、Jに静止するように伝え、声がする方へと目をやると、、、
でた!かなりの至近距離だ!
大して大きくはない。立ち上がって、130cmから140cmくらいか。
さあ、どうする?
今回も、自然との触れ合いを身近に感じることができ、またメンバーだれも怪我することなく山を下りることができたことに感謝。
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スペリオールが6へとモデルチェンジしました。
トレイルカテゴリでは、スタックハイトが21?と最もソールが薄く、軽量なモデルになります。フットワークの軽さと、気持ちの良い足入れ感が、代々のモデルにて引き継がれてきました。トレイルをショート、ミドル、ロングの3つの距離でカテゴライズした場合、ショートレンジのモデルに位置づけられます。また、つま先と踵に高低差の無いバランスクッション、足指の形に沿うようデザインされた窮屈さを感じないフットシェイプなど、アルトラ固有の設計コンセプトは、各モデルにおいて共通です。
>ブリトータンは6にも採用されています。
フィット感については、オリジナル、スタンダード、スリムの3種類あるなかで、スタンダードに位置しています。前足部のアッパー生地は、非常にしなやかなので、足指は自由に動かすことが出来、中足部はしっかりとホールドされて安定感があります。ヒールカップは、やや浅めに設計されています。足首に圧迫感が無く、可動域を最大限に高めることができます。足首の柔軟性や筋力の向上が期待できます。また、足裏全体で着地しやすくなるよう、自然と導かれます。これにより、着地の衝撃が分散され、膝や腰などの関節への負担が軽減されます。これらの絶妙なバランスが、スペリオールらしい唯一無二の履き心地を産み出しています。
今回、ラグパターンを変更し、より粘りのあるグリップ性能に優れたソールとしています。中足部アウトサイドに配置されたブロックは、大きなブロックパターンに変更されています。マディなコンディションにおいて、グリップ性能の向上と泥離れの良さが期待できます。踵には、より鋭い形状のブロックを採用し、下りのグリップ性能を高めています。
また、視覚的に記憶しやすいソールパターンなので、ランやハイクに不慣れな方でも、足の置き方をイメージしやすいと思います。先ずは、アップダウンの少ないトレイルでお試しください。また、馴れた方にとっては、各セクションにおいてメリハリの効いた直感的な使い方ができると思います。
そのほか、アッパー素材の変更、ダンパーの強化、シューホールなどもアップデートされています。ぜひ、チェックしてみてください。
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本日は、沢登りで使うお奨めロープのご紹介です。
エーデルリッドのカナリープロドライは、シングル・ダブル・ツインの規格を満たしたダイナミックロープです。ロープ1本で引いた場合、シングルの規格も満たしているので、滝の登攀などを含む遡行にも安心です。撥水加工もされており、乾きやすいロープです。
次いで、ファイントラックのゴージュバックは、水に浮き、伸びないロープです。例えば、水面が近い岩壁のへつりで固定ロープとして使った場合、一旦足を踏み外しても、速やかにルートに復帰できるといったメリットがあります。とくに手掛かりや足がかりの少ないへつりの場合、ロープが伸びるとルートから大きく外れ、復帰しにくくなります。初心者のガイディングなどにあると便利なロープです。また、水に浮くので、水中の木などにロープが絡むリスクも軽減できます。特に水量の多い泳ぎの沢に有効なロープです。
※沢でのロープワークは、水流も考慮する必要があるので、山岳プロガイドや沢登り上級者の方の指導の下で行ってください。
先日、某所ではヘリがホバリングしている音が聞こえていました。沢の滑落事故だったようです。
また連日の猛暑に、泳ぎの沢が盛り上がってますが、低体温にも十分ご注意ください。
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15Lのみ、開口部の形状が異なります。
22Lと32Lは、共通仕様です。
必要最低限の形態と構造を追求したシンプルな設計のバックパックです。強靭な生地を採用し、よりハードな使用に耐えれるものとして、軽さに特化したドラゴンフライと棲み分けて提案しています。
ショルダーベルトは、ベルト幅を細く、肩のカーブを深めに、また、しなやかな素材を使うことで、登攀時に発生する首肩回りへのストレスを軽減しています。レイバックのようなムーブにおいても、ベルトが首を押す不快感が軽減されています。また、ストレッチするチェストベルトが、可動域に余裕を持たせているので、胸部に窮屈な感じがありません。
ベルトの裏地には、スムースな生地を使用しており、擦れによる不快感も感じませんでした。加えて、汗を吸湿拡散させる効果も想定されています。表地は、ボディと同じ強靭な生地を採用しています。
ほか、余計な装飾が無いので、岩場や藪漕ぎのあるバリエーションルートでも、引っ掛かりや破損を気にせず背負うことができます。
各ジッパーは、フラップなどで、スライダーを格納できるため、誤開放や引っ掛かりの心配がありません。
ほか、取り外し可能なアックスのアタッチメントやヘルメットホルダーも備えているので、幅広いシーズンで背負っていただけます。
見た目に派手さこそありませんが、じっくり見れば、そのクオリティが伝わる製品です。
ぜひ、チェックしてみてください。
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新設されたトレイルランニングカテゴリの製品となりますが、耐候性・耐久性に優れているので、さまざまなシーンでお使いいただけます。生地には、ナイロンとエラスタン組成の”FLEX1”ソフトシェル素材を使用しています。耐風性、耐久性、ストレッチ性、撥水性を備えています。密に編まれている生地なので、肌ざわりがとてもスムーズ。引っ掛け等にも強さを発揮します。
股下は、適度な長さがあるので、身体を暖かく保ち、筋肉をサポートします。サイドにスリットを入れることで、足上げによる生地のつっぱり感を軽減しています。耐候性に優れた生地なので、寒暖差の激しい高山地帯での活動から、春先や秋口といった肌寒い時期まで広くカバーします。これからの暑い時期の熱中症予防にも活用いただけます。
タイツとの併用で、沢登りなどにも。撥水効果に優れ、水に濡れても乾きやすいのも特徴の1つです。
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可動性に優れたソフトシェルパンツ。二重織りの生地で、適度な耐風性を備えています。身体の部位によって、目付量の異なる生地を使い分けて配置しており、耐久性と快適性を両立させています。
グリーンシーズンでの着用をメインに、残雪エリアでの活動にも柔軟に対応できるような仕様となっています。
マチ付きのロアレッグは、スキーブーツにも対応しており、暖かい時期のスキーにもフィットします。
インステップの裏地には、ラミネートパッチが施されています。生地に張りが出て、クランポンで引っ掛けにくくなります。
ショートレングスのみの入荷となってます。
今季の入荷は厳しいと言われており、半ば諦めていたパンツですが、ようやく届きました。ぜひ、活用ください。
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展示会シーズンとも重なり、なかなか時間が取れませんが、皆さんに触発されて、空いた時間で簡単なストリームトレッキングに。
入渓点15時発。折り返しの時間を決めて、遡上。
食害にあった杉の立ち枯れ。食害に遭わないよう、シートで巻いて保護している山主さんもいらっしゃいますが、現在の木材価格を考えると、悩ましいのが実情なのです。→コストのかからない硫黄成分の忌避剤もあるそうです。
地元のハンターさんに教えてもらいましたが、一帯は鳥獣保護区となっており、野生動物が逃げ込んでくるだとか。そんな言葉を思い出すと、やたらと嗅覚と聴覚が冴えてきます。
折り返し時間の30分前となったので、竿を出してみました。
可愛いイワナが飛び出してきました。
不格好な自作の毛鉤ですが、釣れたときの喜びは大きいです。
本来なら、ここから爆釣の気配漂うゴールデンタイムですが、日没も押し迫ったので後ろ髪ひかれながら下山。
最近は、ゆっくりと自然を観察しながら歩くのも楽しい、と思えるようになってきました。
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ミステリーランチの本社があるボーズマンの近郊を流れるギャラティンリバー。
ボーズマン以南は、標高が1,500m以上となり、森の植生も針葉樹が中心でした。広葉樹の森に棲む昆虫は、花の蜜を吸ったり、果実や葉を食べるのに対して、針葉樹の森の昆虫は、木の樹液を吸ったり、幹や葉を食べるそうです。一帯のトラウトは大きなサイズをイメージしますが、捕食する昆虫の種類も、トラウトのサイズに影響するのでしょうか?針葉樹帯の昆虫はタンパク質が豊富だとか???一帯には、3,000mクラスの山々があり、水温も低そうなイメージです。水温や水質といったことにも、何か理由があるのでしょうか?因果関係を知りたくなります。
なんでも、私有地に川が流れている関係で、遊漁料とは別に入渓料が発生したり、入渓できる人数が規制されているエリアがあるのだとか。うっかり入渓すると、ハンズアップですかね。
そんなフライフィッシングの盛んなモンタナ ボーズマン発のミステリーランチから、防水性、防汚性を備えたウエストバックのご紹介です。
スリングが付いているので、腰への荷重を肩に分散できます。
メインコンパートメントと、フロントポケットは、止水ジッパーとなります。引手も大きく、使いやすいです。
<バック内底部>
RF welding 内部加熱による接着方法で、見た目が綺麗に仕上がることと、均一な熱を発生させることができるため、複雑な箇所の溶着にも適しているとのこと。実物を見ると、シームテープが貼られていないので、軽量化にも繋がっていることが分かります。
<モールアタッチ用ウィビングベルト>
<ベアホルスターを装着>
半日ほどの渓流釣りにも良さそうです。ぜひ、チェックしてみてください。
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1,000mほどをピークとした北向きの谷、600m付近に積雪は無く、水温もそこそこに岩魚の活性も高まっていました。
県内の昨冬は、局所的な降雪を特徴としていたので、部分的に残雪が残る箇所もあるとは思いますが、少しずつ沢登りや源流釣りが楽しめるコンディションが整ってきました。
「厳しい冬が、より良い釣り場環境を作る」そうですが、この状況だと夏のコンディションが気がかりです。
さて今年は、モンベルのサワーシューズを入れてみました。
サワートレッカーに比べプロテクションは落ちますが、ミッドソールが無くゼロドロップなので、足裏感覚に優れます。地下足袋のように、丁寧な足置きを意識するので、靴任せにした雑な歩行になりにくいといったメリットがあります。また、アプローチシューズとの2足持ちといった場合にも、軽量コンパクトで携帯性も良いです。
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冬の季節風は、良い地形を作ってくれたでしょうか。ビーチブレークの多いエリアでは、砂の付き方でポイントが微妙に変化します。バックカントリーを楽しむ人も、風を読みながら、良いポイントを探しますが、まさにそれと同じです。夏の日本海では、冬のような北うねりを期待できませんが、それでもまれにやってくるその日をローカルは楽しみにしています。
たまたま波が上がった日にビジターが大挙して押し寄せると、ローカルは良い気がしません。一般的に、ガイドブックで紹介されているようなポイントは別としても、波乗りの場合は、ローカルポイントと言って、地元の方々を優先するポイントがあります。これはローカルを敬うものであり、そのポイントの中には、地域住民の方と交渉して開拓した場所もあります。特に駐車スペースの確保には、地元住民の方々の理解が必要です。ビーチクリーンなどの活動を通じて、環境美化に努めながら、地元の理解を得ている場合もあります。
近年、バックカントリーも愛好家が増えていることから、ポイントの公開・非公開について、いろいろなご意見をお伺いする機会が増えてきました。シーズン最後にお聞きしたのが、限られた駐車スペースしかないポイントを、WEBで公開することについての懸念でした。限られたスペースへ、道路除雪の時間より早く場所取りすれば、除雪ができない場所も増え、車をおかせてもらえなくなるのではとのことでした。バックカントリーに限らず、雪山登山の人口も増えていますから、ほっとけない課題となりそうです。私自身、ビジターとして県外のフィールドへお邪魔する機会が多いので、そういったことにも十分配慮したいと思いました。
昔、波乗りの雑誌で、誰かが撮影したブレークポイントの写真を手に、それと同じ場所を探してサーフトリップするという記事がありましたが、事細かに情報をシェアする今の時代にあっては、そんな楽しみ方は皆無なのかもしれませんね。
ローカルポイントで、ウインドリップに当てて楽しむ友人の写真。もう10年くらい前ですか。
当て込み方で、波乗りしてるのが分かります!
]]>最初は、クッションにアタリがついていないので、踵の抜け感がありましたが、2回目以降は特に感じません。約2時間程度で履きならしできました。ほか、ベロが薄いので、シューレースを締め上げると甲との干渉が少し気になるといったお話もありました。個人的には感じませんでしたが、もっと薄いソックスだと感じるのかもしれません。これについては、靴紐の通し方で解消できそうです。
280gと軽量なシューズで、且つソールも厚いので、スタビリティが気になるところですが、トラバースしてみたり、急斜面を下ったりして確認したところ、重量やスタックハイトの設定に対して、スタビリティへの満足度はかなり高いと思いました。
登山道ではないので、アッパーにこそ耐久性は期待していませんでしたが、意外にも擦れやほつれは見当たりませんでした。これ以上、アッパーの強度やシャンクの剛性をを高めてしまうと、自然な足入れ感を損なうように思います。ウエイトとスタビリティ、強度が、絶妙なバランスで成り立ってるこの感じがアルトラなんだと思います。
ビブラムのライトベースは、軽いうえにグリップも良好で、粘性土でも滑りにくい印象でした。
はじめてアルトラシューズを履く方は、ほとんどの方がつま先の広さに戸惑いますが、足の指を使うように促してくれるので、歩行が徐々に安定します。また、つま先と踵に高低差のないシューズなので、登りでは脹脛に負荷がかかります。シューズのパフォーマンスを極端に高めていないので、靴の性能に頼り過ぎることなく、効率良くトレーニングができるのもアルトラシューズの特徴です。
北陸のモンブランにいかがでしょう。
(※過去の写真です。)
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先日は、アルトラの内覧にて大阪でした。
アルトラ輸入元のロータスさんが、脂肪をエネルギーに変えるファットアダプテーション用にと、カイメラコーヒーを紹介いただきました。開発段階では、クリープみたいにうまく溶けなくて苦労したそうです。毎日飲むコーヒーなら、MCTオイルを摂りやすいんじゃないかとの着想だったとか。
ファットアダプテーションに関心ある方は、ぜひチェックしてみてください。ストライドラボにて販売中です!
https://shop.stridelab.jp/products/chimera-coffee-box?_pos=1&_sid=6784c2e07&_ss=r
]]>縁あって、これまで一緒に滑る機会が多かった若手2人。今シーズン、道中の会話の中で、また登りながら、滑りながらの視線の先で、彼らが何を意識して行動しているかをチェックしていましたが、彼らの成長を感じるシーズンでした。特に、観察することの大切さを良く理解しています。シーズン後半は、2人だけで少し大きい山にもトライするなど、送られてくる写真を楽しみに拝見しました。SNS時代にあっても、自分たちの力を誇示しない控え目な姿勢に好感が持てます。勢いのある30代前半。10年後はもっと楽しみですね。来季は、彼等で計画して、ビックラインを引いて欲しいものです。
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裏山ランニングには、水筒では無く、ベアスプレーが必須です。
すると、作業林道で早速。
こちらに気付くと颯爽と下方へと逃げていきました。
林道を外れて尾根を歩きます。
小ピークに登り上げると、出会い頭となった大き目サイズのイノシシが驚いた様子で、一目散にまた下方へと駆け降りていきました。そんなに逃げなくていいのにと思うくらい、すごく遠くへと走り去っていきました。人馴れしてない田舎のイノシシは、人を襲うこともあるので、注意が必要です。付近には、ヌタ場がありました。
稜線上の気持ち良いトレイル。
もう40年くらい前に、亡き祖父と杉の苗木を植えに来て、お昼に一緒におにぎりを食べたのを思い出しました。
御神木に一礼。
帰りは、尾根から外れてけもの道を使いトラバース気味に下山すると、2頭の鹿が新芽を食べていました。こちらに気付いて、慌てて逃げて行きました。
下層植生が喰いつくされると、土砂災害へのリスクも高まります。緑のダムの天敵です。昔は、この辺に鹿などいませんでした。若木だけでなく、50年木以上の立派な杉にも、剥皮被害がちらほらと見受けられました。
さて、野生動物との境界線は、どこに敷くと良いのでしょうか。
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テントと比べれば、お世辞にも快適とは言えませんが、「横になって眠れる場所さえあれば良い。」そんな場合は、快適に眠れるヘリウムビビィがお奨めです。適度な空間があるので、生地が顔に触れる煩わしさがなく、圧迫感もそれほど感じません。狭いスペースでスピーディに設営できるので、山岳エリアでのビバーク、スペース確保が困難な沢床での泊り、ほか仮眠を取りたい場合などに役立ちます。
≫簡単設営
ポールを1ヵ所スリーブに通して、ペグダウンするだけです。写真では、ガイラインの代わりにダイニーマ製スリングを使いましたが、大きく寝返りをうったら、本体との接続部分に負荷がかかって少し裂けてしまいました。と、いったこともあるので、ご注意ください。(ペグダウンしなくても、背面の生地をしっかり伸ばしておけば、ヘッドクリアランスは確保できます。)
≫メッシュパネルによる快適性
夜間、モノを探したり、地図を見たり、換気したり。入口にメッシュパネルを設けているので、夜間ヘッドランプを点けても、虫の進入を防ぐことができます。
≫適度なヘッドクリアランスと隠れた収納力
上半身にスペースがあるので、地形図で翌日の行程を確認したり、本を読んだりするのにもストレスがありません。また、本体は比較的ゆったりしたサイズ感なので、雨天時などはバックパックや靴を仕舞っておくこともできます。
≫信頼できる防水性。
生地には、雨具などに使用されるパーテックスシールドを使用しています。
食事の際、小さめのタープを張って、調理スペースを確保。足元がはみ出し、夜半雨にうたれましたが、浸水はありませんでした。
源流泊で沢に足が浸かっていたこともありますが、結露のみで浸水はなし。
ヘリウムビビィについて、詳しくは、こちらから どうぞ。
担いでなんぼ、軽量化を必要としない稀有な方もいらっしゃいます。
テントの彼は、バックパックも2つです。
こんなスタイルも大歓迎です。
]]>重量わずか415gと軽量でありながら、高耐久であり、機能性にも優れたバックパックです。
210デニールの生地を表面コーティング処理し、耐摩耗性と耐水性を高めています。
ショルダーストラップには、クライミングハーネス用に開発されたスタティックメッシュを採用しています。荷重が加わった際に、ストラップが崩れるのを防ぐため、荷重ポイントのみフォーム材と組み合わせています。軽量化しつつも、接地面を広く採り、快適な背負い心地を実現しています。また、通気性が高く、汗ばむ時期も快適です。
バックと統合されたフラップは、ロープをホールドするのに役立ちます。
また、バックパックが荷物で満杯のときは、ヘルメットで蓋ができるように、開口部のサイズが調整されています。これで、規定容量から多少ボリュームアップしても、すっきりと収納できます。
サイドメッシュポケットには、パワーメッシュを採用しています。従来のものよりも、耐久性と伸縮性に優れています。
外側からアクセスできるジッパーポケットは、キーフックを備えています。
アイスツールキャリーも搭載し、取り外しも可能です。これからの時期は、クライミング、ファストパッキング、ハイキングにどうぞ。
強度のあるナイロンを芯に、14.5μの極細メリノウールで撚り合わせたコアスパン繊維を使用しています。抗菌・防臭・汗冷え防止・耐久性・耐摩耗に優れた生地です。そのほかにも、芯が化繊なので、100%ウールに比べて乾きやすい、シワになりにくいといったメリットもあります。滑らかな肌触りで、敏感肌の方のストレスも軽減します。2WAYストレッチ生地と立体的なカッティングで、非常に動きやすいことも特徴に挙げられます。
一般的に、細い糸を使うほどに、やわらかくしなやかな着心地になりますが、一方で縫製の固さが気になることがあります。肩の縫製は、フラットロックシームで干渉対策しつつも、ショルダーベルトと干渉しない位置へと逃がすなど、細かな配慮がされているので、不快感がありません。
脇はガゼット仕様になっており、垂直方向へと腕を伸ばしても突っ張ることなく、裾が大きく引き上げられることもありません。アームは適度なフィット感があり、袖丈も少し長めで、ずり下がることもありません。クライミングでの着用にも良さそうです。
ほか、フードは日除けとして、またヘルメットのライナーとしても役立ちます。
多様なマウンテンアクティビティにお奨めです。
]]>しかし、バックカントリーのような運動量の多いアクティビティで着用すると、オーバーヒートし、ジャケット内が蒸れてしまうことがあります。だからといって、生地自体の通気性を高め過ぎてしまうと、耐風性が低下してしまいます。
ノローナのウインドシェルは、生地の通気バランスを絶妙に調整し、脇下にストレッチメッシュの換気口を設けることで、より幅広い用途での着用を可能にしています。
フロントジッパーから風を取り込んで、脇を開くことにより、空気の流れを作ることができます。脇の太い静脈を冷やすことで、熱くなり過ぎた体温を効率よく下げることができます。ビレイ時など身体を冷やしたくないときは、脇をしめているので、風にさらされる心配はありません。
残雪スキーでのハイクアップなど、ハードシェルでは暑すぎるといったこれからの時期にぴったりのアイテムです。
そのほか、用意されたいくつかのギミックについてのご紹介です。
フロントジッパーには、左右を連結するためのスナップボタンが付いています。ジッパーを開けたままでも、着衣がズレないようにするためのものです。
胸ポケット内には、小さなストレッチメッシュポケットが備わっています。モノが暴れないための工夫です。
フードは丸めて、スナップボタンで留めておくことができます。
NORRONA FALKETIND AERO60 HOOD MENの詳細は、こちらからどうぞ。
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組成は、メリノウールとポリエステル等の化繊素材混紡となります。メリノウールの持つ、適度な保温性と抗菌防臭性は、気温変化の激しい春先の活動においても役立ちます。また、ポリエステルの特性である速乾性や耐久性・耐摩擦性が、ウールの弱点を補っています。伸縮性にも優れ、非常に動きやすいことも特徴の1つです。生地のボリュームとしては、夏の低山以外、ほぼ通年で着用できる目付量150gsmとなっています。極端に薄くないので、透けることもありません。ほか、UPF30と紫外線対策も施されています。紫外線は、1,000mで15%上昇するとされており、気象庁のホームページなどでも紫外線対策が呼びかけられています。
肩の縫い目は、ショルダーベルトとの干渉を避けるなど、細かな配慮も見られます。寒い時期はアンダーウエアとしてレイヤリングでき、暖かい時期は1枚で着用いただけます。通気性が高く、さらりとした着心地なので、暖かい時期も快適です。フーディとクルーネックのご用意となります。
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anima、corvus freebird、navis freebirdの3機種になります。
3月22日(水)までお借りしてますので、ご興味ある方はぜひチェックにいらしてください。
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取り付きとなる出合に着くと、早速崩壊地のトラバース。堰堤への取り付け道路が大きく崩壊していました。新雪ならなんてことない場所でも、凍結していると滑落が頭をよぎります。ポールにピッケルをジョイントして滑落対策。さらに、ロープで確保しておけば、安心してトラバースできます。
融雪で積雪が少なく、急峻で凍結した尾根へ取り付くのは危険と考え、谷を詰めていきましたが、やはり今季は積雪が少なく埋まっていません。
若干怪しいスノーブリッジを横断。今回は、ファイントラックのフローティングロープを使用しました。(滑落リスクのある登攀には使えません。)軽量で持ち運びにストレスがないので、バックカントリーの補助に便利です。
さらに詰めると、デブリが。谷の最深部の雪はまだ落ちていないので、気温が上昇すればさらに雪崩れてくる可能性も否めません。
尾根との標高差が一番小さくなるポイントで、スキーを背負って登ることに。
取り付きは、積雪の下に氷の層がありました。そのすぐ下は岩でしょうか…?クレパスに落ちると怖いので念のため確保。北面で、雪の状態も良好。
途中、河床からは確認できなかったクレパスが出現。浅いながらも大きく裂けています。部分的にブリッジ状に雪が積もっており、空洞が河床方向へと続いています。深さ2mほどのちょうど良い場所に出たので、そこで乗り越すことに。空荷なら何てことない場所でも、スキーを背負っていると一苦労。ブレードで足場を切って処理します。
店頭で、ウィペットとピッケルどちらが良いですか?とご質問いただくことがあり、ケースバイケースとお応えしていますが、こういった場合だと、オールラウンドに使えるピッケルは安心感があります。
尾根に乗り上げてランチタイム。
もうすっかり春山でした。
予想通り、北面にはうっすらパウダーが残っており、それなりに楽しむことが出来ました。
おかわりしたくも思いましたが、また来年の愉しみに。
春のバックカントリー。安全対策を十分に、引き続きお楽しみください。
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ディナフィットのブースでは、新作ブーツを拝見しつつ、今季試しているラディカルプロについて、感じていたことを代理店の方に尋ねてみたら、ブースで居合わせたライダーさん?ガイドさん?が、ご自身のラディカルプロを見せてくれました。
これを見て、疑問に感じていたことが即解消されました。新作のタイガードでは、このあたりが見直されて設計されているそうですので、ぜひお楽しみに。
来季は、Mark AbmaやWiley MillerといったビックマウンテンフリースキーヤーをサポートするRMUから、いくつかのモデルをご提案できればと思っています。
試乗会では、アポストール106のウッドとカーボン、それぞれ構造の違う機種で乗り比べてみました。カーボンの持つ、雪面コンディションが足裏へと伝わる繊細なフィールは格別ですが、ウッド構造のモデルは衝撃吸収に優れ、荒れた地形でも走破性が高く、ハイスピードで突っ込んで行ける印象でした。ウッドとしては比較的軽量で、走破性も高く、バックカントリーのさまざまなコンディションをバランス良く楽しめるスキーだと思います。
ほかにもSR126など、個性的なモデルを試乗しました。林間のパウダーを自由にクルージングできる高い旋回性能。中低速走行でも十分なリフト感が得られるので、降り過ぎた次の日も安全な角度で十分楽しむことができそうです。地形を使った乗り方も、とても楽しいスキーです。
RMUやSCOTT BOOTSのメーカーオーダー期日は過ぎておりますが、ショップにてオーダーしているモデルもございますので、ご予約お待ちしています。
来季のZAG SKISは、一部でグラフィックがチェンジされますが、ほぼ継続です。
今回は、改めてBAKAN112を試乗しました。来期のモデル名はUBAC112となります。ほか、トップシートのデザインのみ変更です。移動時の軽量性と滑走時の安定性をギリギリの線で見極めたコアなモデルといった印象です。少し奥深いエリアのパウダーを狙う方に、フィットするモデルとなります。モデルとしては、中上級者向けです。ZAGの来季オーダーは、3月10日までとなっていますので、よろしくお願いいたします。
ほか、新しいスキーメーカーの取り扱いも検討しています。3月中旬ごろに貸出いただく試乗機にて、最終決定したいと考えてます。こちらもぜひお楽しみに。
いよいよ3月。ビックマウンテンシーズンですね!
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朝の判断で、ポイントを最終確定。いそいそと、今回参加出来なかった友人に、ルートを送信する。
はじめてのポイントは緊張感がある。本谷の積雪状況と水量を確認する。針葉樹を使いアプローチする。針葉樹は、冬でも葉をつけているので、樹木の下は積雪が少なく歩きやすい。ラッセルに無駄な体力を使わずに済む。
標高差150mの急登を終えると、気持ち良くツリーランできそうな尾根に出た。
平坦な尾根からは、極上のスロープが伸びている。
北の稜線も見えてきた。
1,350m付近にて、2箇所ピットチェック行った結果、表層30cmに弱層を確認。程なくして、眼前の斜面にて、表層雪崩発生。一帯の樹木に雪崩が直撃。木々は大きく揺れ、枝に積もった雪は払い落とされ、辺りはあっという間に雪煙に包まれた。
本来目標としていた1500m付近へは、この斜面を通らねばならなかった。
このような脆弱性を確認したからには、上部からのリスクも予見できる。本谷へと滑り込むのは危険と判断し、北向きの樹林帯と、登って来た尾根を繋いで滑走することとした。
現場のコンディションに応じて、柔軟にルートを変えることもあるバックカントリー。登山届に、規定の計画ルートしか届けていないと、万が一の事故に際して捜索は困難になる。予定変更時のバックアップについては、熟考した記載が必要となる。
日頃の山行において、パーティー間で意思決定について議論していると、なんとなくだが、その人だったらこう行くだろうなというものが予見できてくる。各人が、どういった情報をキャッチして、意思決定に繋げているのか。そこには各々の知識や経験、センスによる気づきといったものまであり、パーティ内での疎通を図っていくことは重要であるように思う。それでも、想定をはるかに超えるような事態もあり、知れば知るほど、経験すればするほどに、迷宮へと入りこんでいるような感覚に陥る。
いよいよ3月。これからの山行も、どうぞご安全に。
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2013年1月 DPSとの最初の出会いは、ソルトレイクシティのオフィスでした。
当店ではじめて取扱いをスタートさせたスキーが、DPS SKISでした。
ショールームには、当時革新的なスキーが展示されており、製品の横には華々しい受賞歴が掲載されていました。
代表作である、黄色いWailler 112が最もたくさん受賞していたと記憶しています。スタッフの頭上にはフルロッカーが!
国内では、まだほとんど知られておらず、なかなか認知いただけずに、最初は仲間内だけが買ってくれていたのを記憶しています。もちろん、ショップとしての実績もないので、当然と言えば当然ですが...。実際に乗ってみれば、パウダーでの抜群の浮力と取り回しの良さで、私自身がDPS SKISの虜になりました。
この1枚の写真に、こころを撃ち抜かれました。
当店が、山岳スキーへと深く入り込んでいくきっかけとなった写真です。
山奥深く、人知れず眠る最高のスティープラインを滑ってみたい。ショップに来店いただいてる皆さんと、共有したいと強く思いました。
既に、新しいスキーブランドの展開についても検討をはじめています。少しお時間をいただくことになるかもしれませんが、ZAG SKISやRMUといったブランドとは異なる個性を探し、皆様にご提案できたらと思っております。シーズンも中盤となってまいりましたが、以降も安全にお楽しみください。
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ブーツは、フリーラードモデルが一新しています。
ご予約、お待ちしています。
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毛足の短いシールでもグリップしやすくなってきました。シールのグリップ性能は、雪質にも左右されます。低温で乾燥し、雪の結晶が非常に細かい場合は、毛が目詰まりしやすく、スリップしてしまいます。そのため、毛足の長いものが、やはり良く効きます。
もう7年ほど前になりますが、アメリカのモンタナ州を、バックカントリートリップで巡っていたとき、友人が毛足の短いシールでアプローチした山がありました。乾燥した雪質にシールがスリップして、登るのに苦労していたのを記憶しています。日本であれば、3月中旬から下旬ともなると、気温の上昇と共に、湿気の多い雪へと変わり、毛足の短いシールでもそれなりに有効となります。しかし、そうではありませんでした。個体から気体へと変わる昇華現象によるものだと知ったのは、随分と後のことです。ロッキー山脈では、シヌックと呼ばれる局地風が吹き、昇華現象を引き起こすそうです。
それ以来、どのようなコンディションでも対応できるように、グリップ性能の高いシールを使うようになりました。特にハイラインへと出かける場合は、雪質が多様に変化します。これからの時期の道具選びも慎重に行っていただき、安全には十分ご注意ください。
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動的保温着として、行動中に蒸れにくく適度に保温してくれるインサレーションパンツです。
登山の場合、足元のレイヤリングは、ソックス・保温タイツ・オーバーパンツ・ゲイターと、幾重にも生地が重なる部分ですが、7分丈のパンツなので、足元はすっきりと余計なダブつきがありません。また、スキーやスノーボードブーツとの干渉もありません。
足元をすっきりと仕上げることで、アイゼン歩行でもインステップを引っ掛けにくく快適です。
ビレイパンツとは役割が異なるので、こちらは行動着として着用するレベルの保温力です。
低温となるエリアでの、動的保温着としてお役立てください。
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ZAG SKISのUBAC 102は、非常に軽量で、登坂が快適です。滑走性能については、レスポンスが良く、コントロール性能にも優れています。
2021年、BACKCOUNTRY SKING CANADAにおいても、UBACは高い評価を得ています。従来の「ツーリングスキー」=「ソフトフレックス」のイメージを覆し、先駆的な発想で、この軽量で新しいフリーライディングスキーを産み出しています。ソフトフレックスの採用については、狭いルンゼ滑走などでの操作性や、硬い斜面でのエッジグリップ、ロングツーリングでの身体への負担軽減などが考慮されているかと思いますが、フリーライディングを楽しむユーザーにとって、それらはソフト過ぎるものが多く、歩き中心のスキーヤー向けといったイメージが強かったように思います。軽量でハードフレックスというコンセプトは、コンディションを選ぶところもありますが、バックカントリースキーヤーの新しいニーズを捉えていることは間違いないと思います。
ビンディングについては、ユーザーの狙う斜面やコンディションに合わせてセットしていただくことになると思います。不明な場合につきましてはご相談ください。
2019〜2022にかけて、ゲレンデ〜ハイラインまでさまざまな環境で使用してきました。
メリットだけでなく、デメリットもあげるとすれば、フィールドとのマッチングが良くなかった印象を受けたのは、凍結コンディションでした。
軽さを1つの大きなメリットとして捉え、三方崩山南尾根1ルンゼ登攀からの3ルンゼ滑降、霞沢岳八右衛門沢滑降などに使いました。3月後半から4月で、どちらのルートもバリバリの凍結コンディションでした。そのときセットしたビンディングは、G3のZED。ほぼほぼ背負いになることから、軽量化重視の選択でしたが、軽量でハードフレックスであるスキーは、登坂で疲れた身体への負担が大きいと感じました。また、凍結した状況下での使用を考えると、ビンディングはディナフィットのSTローテーションが良いと考えます。しかし、山が新雪を抱えたコンディションであれば、UBACとZEDとの組み合わせは最高に良いと感じていただけると思います。2月に岩岳で試乗会も開催されるとのことですので、ぜひお試しいただけたらと思います。RMUやG3、DYNAFITも試乗いただけます。
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他のブランドに先行しまして、G3(〆切1/26)、SCOTT(〆切/1.26)、RMU(〆切/2.24)の情報がUPされています。店頭には展示会の来季カタログをご用意しておりますので、オーダーの参考にしていただければ幸いです。
ウエアは、ORとTeton Bros.の先行オーダーも承ります。1月末〆切となりますので、よろしくお願いいたします。
久しぶりの降雪に、山も賑わっていました。
先日の降雪で、1000mより上部はリセットされました。この日を待ちわびたメンバーが、シーズン初BCを心行くまで愉しみました。嬉しかったことと言えば、参加メンバー全員が、BCで想定されるリスクに備え、救助・梱包・搬送にかかる装備一式を携行していたことです。とても心強く感じました。
本年の山行も、どうかご安全に。
]]>凍結斜面でのエッジングで、不意の誤解放を防ぐ安全性の高いテックビンディングです。
凍結した硬い斜面で強いエッジングを行った場合、踵で踏み込んだ力の一部が、外側へと逃げてしまうことがあります。その力が解放強度を超えた場合、ヒールピースは大きく外側へと回転し、対角にあるトゥーピースには、ねじれるような力が加わります。その力が大きくなるとピンを解放し、ブーツが外れます。転倒したわけでもない状態で誤解放してしまうと、非常にリスクが高く、使用に際しても不安です。
それを回避するために、ハーフロックを使う方法が紹介されているサイトや動画があります。トゥピースをわずかにロックすることで、ヒールピースの回転を止め、誤解放を防ぐ方法です。これは危険行為となるので行わないでくださいと、メーカーや販売店によって注意喚起されています。凍結斜面で転倒してスキーが外れないと、スキーをつけたまま滑落するので非常に危険です。アックスを使った滑落停止の姿勢がとれません。
凍結高度にまで及ぶようなビックマウンテンライディングでは、パウダーだけで無く、クラストした斜面も存在します。そんな場所でのエッジングにも、誤解放することなく、安全に機能することがビンディングに求められます。
ST ROTATIONは、そういった力が加わった場合にも、トゥピースをわずかに回転させることで、不意の誤解放を防ぐといった構造になっています。下の写真で、左に少し傾いているのがご覧いただけるかと思います。この遊びの範囲であれば解放することなくセンターに戻してくれます。
裏面から。
当製品は、工業製品の安全試験・認証を行う第3者機関であるTUFの認証を受けたスキービンディングとなりますので、安心してお使いいただけます。
ぜひ、これからのビックマウンテンライディングにお試しください。
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本年も、残すところわずかとなりました。
新年につきましても、良質な製品をご紹介できるよう努めてまいりますので、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
年末年始の営業につきまして、下記の日程で休業させていただきます。
12月31日〜1月3日
休業中のご注文やお問合せにつきましては、1月4日以降に順次対応させていただきます。
年末年始の山行も、安全にお楽しみください。
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沢登り、クライミング、トレッキング、山岳スキーと様々なシーンでお使いいただいてます。
ケブラーとナイロンの生地は、摩耗強度に優れ、非常に丈夫だとご好評をいただいております。
防水パックなので、シンプルな1荷室ですが、リッドが付いているので少し珍しいタイプです。防水パックはトップをロールして開閉するので、ヘッドランプや行動食など簡単に取り出すさいなど便利です。ロープを外付けしているときは特に…。リッドは着脱可能タイプで、沢登りのときなどは外していきます。
リリース以来、マイナーチェンジしながら、より良い製品となっています。
2年半ほど前に、AK57のコンプレッションベルトの縫製部が外れるトラブルがあったので、気になる箇所をチェックしました。
コンプレッションベルトとして考えれば、大きな荷重のかかる場所ではないですが、スキーをAラインで装着して登っていたときに、岩にスキーのトップをあて、引張力が働き抜けたものと思われます。サイドコンプレッションストラップを1ヵ所引くことで、全体を絞る構造なので、ユーザーの動線的にはとてもスムーズなのですが、スキーホルダーとしては、先のような衝撃に対して強度面での不足があったのかもしれません。
今季のモデルを見ると、しっかりとバータックで補強されていました。
RKシリーズも、同様です。
過去のモデル バータック無し
今季入荷のRK バータック補強有り
軽さと強度の両立は難しい部分がありますが、このような積み重ねがより良い製品づくりに繋がっているだと思います。
現場の声を拾ってくれてとても有難く思いました。
約2年ぶりの入荷となりましたが、よりブラッシュアップされていますので、ぜひチェックお願いします。
]]>混雑しつつある里山を離れ、少し奥深いエリアへとアクセス。面ツルのスロープを駆け降りるのにお奨めのモデルです。
ノーズロッカー+キャンバー
比較的ゆったりとした、長めのノーズロッカー。テールは抑えて、安定性に優れます。スムーズなプレーニングと抜群の操作性を備えています。
シェイプは、144/114/132mmとなります。Rは21m。
フレックスはやや硬めの設定で、レスポンス良く、シャープな乗り味です。フリーライディングテイストのあるツーリングスキーと言った位置づけに納得です。
重量は僅か1.65kg。このサイズでは非常に軽量です。足下重量が軽く、ポイントまでのアクセスは快適なものとなります。
悪雪には全く適しませんが、ハイシーズンの面ツルは、間違いありません。
BAKANの性能を最大限に発揮して頂けるシークレットスロープも併せてご用意しています。
ZAG SKISでは、今年からビニールのラッピングを廃止し、コットンの袋に入って納品されています。収納袋として、再利用いただけます。
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非常にしなやかで、ポールのグリップを握り込みやすく、ロープワーク等の作業にも便利なグローブです。操作性を重視しているため断熱層は小さいですが、バックカントリーでのハイクアップ時はちょうど良いくらいの保温性になります。ゴアテックスの白タグ"インフィニアム(ウインドストッパー)”によって、耐風性が高められています。
ライニングは、ポリエステルフリースタイプとウールタイプがあります。
≫ポリエステルフリース
ウール
立体裁断によるプレカーブが入っています。握りこんでも、余計な生地余りが出ず、グリップ性能に優れます。
カフのベルクロベルトのフィット感も良好です。
ほか、親指にはノーズワイプを装備しています。
※湿雪等、比較的気温が高いコンディションでは、活動による体温の上昇に伴いグローブ内の温度が上がり、表面の雪を溶かして革が濡れ、内部の汗が透湿せずに蒸れてしまうことがあります。防水ワックスや撥水スプレーにより、撥水性を保っていただくことで、快適にお使いいただけます。
ゴアテックス インフィニアムは、耐風性・透湿性のみを有し、防水性能は有しておりませんので、ご注意ください。
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手のひらサイズの超コンパクト収納できる10本爪アイゼンです。昨年リリースされたハーファングのフルクロモリバージョンになります。ワンタッチ式のアルパインブーツ、スキーブーツに対応します。付属するTOE BASKETSにより、セミワンタッチブーツにも対応します。
アルミの爪に比べ、クロモリは薄く、硬く、凍結した斜面でも刺さりやすいため、下山も安心です。岩と雪のミックスしたようなルートでも、強度を気にせず装着できます。しかし、重量面では、ハーファングと比べると162g重くなります。
携帯性ついては、ハーファング同様に折りたたんで小さく収納できます。荷室のスペースを取りません。
取り付けループが付いた袋を付属してるので、残雪期のように脱着が多い場合も便利です。
ベイルの位置は、2段階で調整できます。
セカンダリーポイントは、ブーツサイズに応じて、取り付け位置を調整できます。調整には、別途プラスドライバーが必要となります。
適切なフィッティング方法についての動画を公開しておりますので、参考にしてください。
エンデューロがリリースされたことで、より多様なコンディションに対応できるようになりました。
ぜひ、チェックしてみてください。
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DPS SKIS より、スペシャルオファーです。
上記モデルについて、興味ある方はご連絡ください。
Price ¥200,200-
]]>この日は、富山から遊びに来てくれた友人との山行でした。
7時ごろから登山道を歩き出し、保温と通気のバランスを確認。フードを被ると、頭と首をしっかりと覆うので、身体が温まりやすいです。
少し温まってきたころにフードを外してクーリング。
風の抜ける稜線も、適度に風を防ぎつつ保温してくれました。ビレイと登攀を繰り返すような場合も、身体を冷やすこと無く、またオーバーヒートで脱ぐことも無く、快適に過ごせた印象です。
肩回りの可動域は広く、細身のアームで余計なダブつきが無く、袖口のフィットも良いので、岩登りも快適に行えました。
生地を極端に擦るような場所も無かったのでなんとも言えませんが、特段摩耗痕は見受けられませんでした。
岩登りに慣れていない友人とのやり取りに、無線を携帯しました。チェストポケットに収納していましたが、スライダーの操作が滑らかで片手で簡単に行えるので、無線の出し入れがストレス無く行えました。ジッパープルに細引きを繋いで、脱落防止としました。チェストポケット内に、ループがあると嬉しいですね。
ジャケットの後身頃は十分な裾丈があり、山行中ハーネスから裾が抜けることなく着用できました。
葉の落ちた藪漕ぎで、ピリングを心配しましたが、少し丁寧に歩いたこともあってか、問題無く抜けることができました。
このプロトンFLよりも、さらに保温力のあるプロトンLTが入荷しました。
気温によって使い分ける印象ですが、LTクラスになると、初冬からの使い出しとなります。これからの時期は、雪山登山・バックカントリー・アイスクライミングなどでしょうか。
FLと同様に、風を防ぎ、適度に保温し、蒸れにくくウエア内を快適に保ってくれるので、ミッドとしてもアウターとしても、使い勝手良く、さまざまなシーンでお役立ていただけるかと思います。
2022年12月8日
Black Sapphire入荷
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